耐えるな

仕事をしていて、しばらく経つ。仕事においてよくない兆候のひとつに「しょうがない(しかたない)」という言葉を使い始めることがあると思う。私の担当する管轄に関わっているからしょうがない、誰もやらないから仕方ない、遅くなってもしょうがない、徹夜しても仕方ない。

そうやって、ちゃんと見えなくなっていく。気付いたらへなへなに精神が萎びきっていて、いやでもしょうがないんだ、やらなきゃいけないんだと乾いた手を伸ばしてしまう。永遠に続くような堂々巡り。終わるときには自分の身体も終わっている。耐え続けることはすばらしいが逃げることも正しいのだ。ちゃんとそれを知っていて。喉に流し込んだエナジードリンクがひりひりと痛んで、思わず泣いてしまうようになるくらいなら、今「しょうがない」を捨てて。